実施例ー水路、導水圧力管路式調圧水一体型発電所の布設方法
袋体バルブ式密閉型調圧水槽、実施例
図15
【0014】実施例5(図15,図16,図17)に基づいて、実施例5によって水路の布設方法を述べる。
(イ) (図15)を参照して、導水圧力管路式調圧水一体型発電所の構成と布設方法を、従来方式のものと比較しながら説明する。
河川上流に設置した取水堰1で、できる調整池2から流水を沈砂池3(不用の場合もある)に導き、沈砂池3から導水圧力管路8で、途中の必要な農業用水等を補給し(図17参照)、発電所と一体化した袋体バルブ式調圧水槽9に導く。
流水は、発電所建屋18内の水圧鉄管を通り、水車を駆動する。
さらに、ドラフトチューブによって元の河川に放流する。
この間、点線で示す従来方法による、無圧導水路4,上部水槽5(ヘッドタンク),余水路7を省略する。
なお、無圧導水路4を圧力トンネルに改造し、上部水槽5(ヘッドタンク)上部の開放部分を鉄筋コンクリート等で密閉する。
そして、水圧鉄管6を延長して、その末端に調圧水槽一体型発電所10を設ければ、容易に既設発電所の拡大再開発ができる。
(ロ) 調圧水槽一体型発電所(図16)は、袋体バルブ式密閉型調圧水槽9の圧力容器構造部と発電所建屋18側壁構造部とを共通構造部材として用いる。
さらに、発電所基礎も共通に使用する。そのようにすれば、個々に調圧水槽、発電所建屋を建設する場合と比較して、資材を節約することができる。
また、発電所建屋18の断面は、なるべくだ円、卵形型を採用すると構造設計上有利(経済的)である。
1 取水堰
2 調整池
3 沈砂池
4 無圧導水路
5 上部水槽、サージタンク
6 水圧鉄管
7 余水路
8 導水圧力管路
9 袋体バルブ式密閉型調圧水槽
10 調圧水槽一体型発電所
11 水車
12 放水面
13 有効落差
14 無効落差
15 河川
16 発電機
17 発電所基礎
18 発電所建屋