翼形シル付きバッフルピア式半自動排砂取水堰

発明の名称:翼形シル付きバッフルピア式半自動排砂取水堰
出願番号:特許出願平7-153758  出願日:1995年(平7)5月16日
公開番号:特許公開平8-311847  公開日:1996年(平8)11月26日
拒絶査定:発送日(1997年(平9)7月1日)
出願人:馬田 一博           発明者:馬田 一博

日本国内で消費されるエネルギーの約8割は、国外から輸入される石油、石炭などに依存しています。
水力発電は、純国産、かつ、再生可能エネルギーであり、また、環境負荷の少ないクリーンエネルギーです。
したがって、中小水力発電開発を積極的に進める必要がありますが、他電源に比較して経済性が劣り開発が遅れているのが現状です。
流れ込み式水力発電において、発電原価の構成割合の大きなものは土木工事費(取水堰,沈砂池,導水路等)です。
ゆえに、土木工事費のコスト低減は経済性の向上に大きく貢献できます。

流れ込み式水力発電、農業用水、工業用水、パイプライン等に用いられる取水堰において、取水ダム堤体正面に堆砂する土砂の自動排除、及び沈砂池容量の縮小、省略を可能として、かつ、建設工事費を下げることのできる自動排砂取水堰を提供することができます。

堤体背面側方取水堰において、水たたき3の上部に流線形バッフルピア4を設け、その頂部に翼形シル1を取り付けて、スロット5を構成します。さらに、副ダム2の沈砂池7側に排砂ゲート8を設置します。
また、沈砂池側面に取水口6を設け、その上方に進入路14をつけた半自動排砂取水堰を取り付けます。
翼形シル付きバッフルピア式半自動排砂取水堰-代表図1